それでは、駅前、再開発、ロードサイド、それぞれのエリアでの具体的な医療モール構成例をみていきましょう。
駅前70坪という条件での活用事例です。70坪だとマンションには小さすぎ、コインパーキングでは思うように収益を上げられないと考えるオーナー様もいると思います。しかし、医療モールであれば、このような面積でも十分活用することができ、容積率が高いエリアであれば、6階建てのビルを建て、薬局と、5科目のクリニックで構成することも可能です。容積率が低いエリアの場合は、薬局と、3科目のクリニック構成が基準となります。
>医療モールタイプ事例
右図のように、5階以上の中高層建てのビルであるならば、中上層部を賃貸または分譲マンションとして活用するのが有益です。また、1階には薬局だけではなく、コンビニやカフェ、理美容院や郵便局などを併設すれば、地域の人の流入が活性化します。多くの人が集まり、かつ安心できる複数の医療施設が入居する医療モール+マンション型は、地域貢献の役目も担い、オーナー様の社会的信用度の獲得、ステイタスアップを図ることが可能です。
>医療モール+マンション事例
ロードサイドでの医療モールを成功に導くポイントは、「バックグラウンド」、「道路」、「立地」、「診療科目、駐車場」の4点が挙げられます。
上記が、ロードサイドを活用する医療モールのポイントですが、広大な土地を所有しているオーナー様の場合、ビル型ではなく「医療ヴィレッジ」という方法もあります。
例えば、500坪もの土地ならば、賃貸や分譲マンション、アパートの土地活用が一般的ではありますが、駅から離れるなど、アクセスが至便ではない場所は入居者の獲得に苦戦し、また、家賃や物価も低い設定になる傾向にあります。このようなロードサイドでの広範囲の土地の活用法として、昨今、注目を集めているのが医療ヴィレッジです。
右図のような十字に交差する道路に面し500坪の土地を所有するオーナー様の場合、1戸建て40坪のクリニックを3軒、薬局を1軒入居。駐車場は1軒につき、15台分のスペースを確保する計算で、300坪をあてます。
一戸建ては、ビルよりも建設コストが抑えられることからリスクも少なく、また、閉鎖感がないデザインのため、より地域に親しみ貢献することが可能です。
>ヴィレッジタイプ事例